技術研修生

 

東大宮の現場では日本やカンボジアやベトナムの若い子たちが沢山来てくれています。女性の見習いの子もいました。20代が主ですが、30代で日本での左官の経験年数が10年という人もいます。

 

これ7階に持ってって!と言っても「7階」がわからない子もいるので、もう少し日本語がわかる仲間がサポートしてくれます。私も伝達事項については、例えば相手がカンボジア人だったらGoogle翻訳をクメール語にして間接的に会話したりもしますが、普段は一緒に作業をしていれば言葉の壁はさほど感じません。

 

今は3年毎に一度帰国してビザを取れば最長10年?まで日本で仕事が出来るそうです。その間に日本人女性と結婚して日本に永住することにした人もいました。

 

お昼はみんな自分でお弁当を作って持ってきています。

昼になると、今日なに作ってきた?と聞いてみます。

一口くれる子もいます。

 

言葉も仕事もまだわからないので、仲間で助け合いながら頑張っています。あえて少しハードな作業もさせていますが、しっかりと付いてきてくれています。若い子に限らず、頑張って仕事を覚えようとする姿勢の人と一緒に作業をするのは楽しいものです。

 

 

私もまだまだ足りないことだらけですが、ここまでに知り得たことは何でも伝えていこうと思います。

 

こういう作業だからこうしなさいという一つ一つを覚えるのも大事ですが、なぜそうする必要があるのかという観点を与え、それならばこうでも良いのではないかという、理にかなった発想を引き出すことが大切だと私は思います。

 

順序や形式の優先順位が高いような環境では煙たがられることもあるかもしれませんが、文化の違う国や、与えられた条件に対して目の前に用意がない時に活きるのはそのような発想だと思います。私も彼らから新しい発想を教えてもらえることを楽しみにしています。

 

そのように絶えずにもっと何か良い方法があるはずだと考えながら仕事をしていると、時々新しい方法が思い浮かびます。そうしてまた一つ自分の先入観の外から物を見れるようになることはとても愉しいことであり、試してみたい気持ちが勝つので、ハードな作業にも立ち向かえるエネルギーにもなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

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